山麓の暮らし

2008年4月1日

春陽に育つアズマイチゲ

アズマイチゲアズマイチゲは漢字で東一花または東一華と書き、この名から茎に一輪の花を咲かせると想像させられる。ちなみにイチゲソウを広辞苑で引いてみると、一輪草 の別称とある。しかしこれと似ているが、別種にイチリンソウがあるので混同してはならない。植物分類上はどちらもキンポウゲ科イチリンソウ属に入っている のだが、広辞苑は文学的観点からの定義であろうか。
写真の花は4月中旬に大泉の標高1000mほどの小さな沢辺に群生していた。白花の径が3cm、背丈10cm位の可憐な花だ。この上を覆っている落葉樹が葉を付けるまでの短い時間に、急いで咲き尽くそうとする姿に感銘した。

 

2008年4月号 八ヶ岳ジャーナル「八ヶ岳自然散策掲載」

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