山麓の暮らし

2020年8月1日

甲斐駒ヶ岳・摩利支天

 甲斐駒ヶ岳の南に寄り添うように摩利支天のピークがある。
気になりながら登っていなかったので、昨年夏二人の孫と一緒に登った。仙水峠経由で登り、途中本山への道から分かれて摩利支天に向かう。列をなしていた登山者はいなくなって、私たちだけが摩利支天に到着。
おびただしい山岳信仰の遺蹟が据えられていて驚く。
摩利支天と刻まれた石碑、石の祠、鉄製の矛、剣が複数あって、さらに銅板に彫られた猪(令和元年の今年は亥年)に乗った三面六臂の摩利支天像など。
本山の甲斐駒ヶ岳頂上には馬頭観世音、東峰にも大国主命の石碑や鉄剣があるが、それらを越える数多くの遺蹟がここに残されていたのに驚かされた。

 2020年8月1日 八ヶ岳ジャーナル紙に掲載

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