2016年5月4日
平成28年諏訪大社御柱祭・上社建て御柱
上社の御柱は川越えの後、安国寺にある御柱屋敷に1ヶ月保管され、ゴールデンウイークに里挽きが始まった。
上社に曳き込む様子は見られなかったが、5月4日上社前宮の建て御柱を見学した。
こちらも氏子以外は境内に近寄れず、柱を建てる仕組みは見られなかった。
御柱祭は氏子による、氏子のためのお祭りなのだということをしっかり受け止めざるをえなかった。
見学者が制限されるのもやむを得ないと思ったが、天下に知れわたったお祭りゆえに桟敷以外の一般見学者に対する配慮も欲しいと思った。
12時30分前宮の階段上に陣取る、前宮二之御柱が見えるはずの位置だ。14時45分白旗があがり、氏子たちが乗る御柱の上部が徐々に見えてきた。
垂直に建つのに30分位掛っただろうか。頭部に付けられる御幣も垂直に立った。
前宮一之御柱も同じように民家の狭間から姿を現し、全容が見えないながらもほぼ同時刻に建て終えた。
こうして平成28年諏訪大社御柱祭を上社の山出しから里挽きまでを3日間にわたって見学した。
数千人がかかわった氏子たちの熱気に包まれて、私自身血が躍る感動を味わい、祭の原点をここに見た感がした。
後日、私は上社の本宮と前宮にお参りして、8本の御柱をあらためて見上げた。前宮一之御柱にあった立札の内容をここに記しておく。
御柱(おんばしら)
前宮一之御柱である長さ五尺五寸(約17米)直径一・二米((目通り)の樅ノ木である 御神穂の更新を祈る氏子の魂を結集した御柱である
上社綱置場(御柱置場)より二十数キロの行程を数千人の氏子の奉仕により曳行されるので裏側は擦り減っている
茅葺の御宝殿と共に寅歳と申歳の七年目毎に建て替えられる御神木で神域の四隅に建立される
御柱祭は天下の奇祭として有名であり 次回の御柱大祭は平成三十四壬寅歳に行われる 諏訪大社