山麓の暮らし

2014年8月12日

子どもたちを魅了する「オニヤンマ」

DSCN2313_27オニヤンマいいね観察会に訪れる子どもたちはカブト虫ファンが多いのだが、オニヤンマが飛翔している姿に出会ったら

我を忘れて追い駈ける。

オニヤンマは水辺を舞う虫を捕らえるため、子どもの目線の高さを飛ぶ。

黒と黄色の縞模様を装い、大きな翅をふるわせ、あの大きい眼と視線を合わせたら瞬く間にとりこになってしまう。

網で捕え、四枚の翅を子どもたちの指に挟んで観察する。

五万個の眼が集まっているといわれる複眼は、どこまでも澄んだヒスイ色をしていて魅了される。

何でも噛み砕きそうな顎、翅を震わせる筋肉、捕えた虫を離さない脚の爪など、どれもが一級品だ。

それを目にして感激する子らの顔も一級品だ。

      2014年8月号 八ヶ岳ジャーナル「八ヶ岳自然散策」に掲載

 

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