登山登録

2017年5月20日~21日

朳差岳(えぶりさし)・東俣川2 飯豊連峰

 今日も朝から晴れてくれた。朝陽が飯豊の山波を照らし、白く残る雪渓を刻々と染め色を変えてゆく光景に感動した。
何回も目にしてきたのだが、飯豊の春山はこれが最後だろうと思うとしばらく身じろぐことができなかった。
朝食後も頂上からの眺めを確認、雪消え後の山道に咲き誇る花々を愛でながらゆっくり降った。

登山記録

年月日 2017.5.21
天候 快晴
コース 朳差小屋-朳差岳-長者原-千本峰-カモス峰-東俣彫刻公園駐車場
メンバー L佐々木 満 青木
行動時間
感想、他

 咲き誇っていたのはイワウチワをはじめ、イワカガミ、キクザキイチゲ、ツバメオモト、カタクリ、ショウジョウバカマなど。 
それらの花にこころもち古びた翅のギフチョウがたくさん舞い、吸蜜や交尾の姿が見られ世代を残すための懸命さが伝わってくる。
峰に残っていた古い登山標識や彫られた名前が一緒に成長しているブナの巨木、それに籠渡しの遺跡は、私の青春時代を呼び覚ましてくれた。登山標識は昭和40年前後のものだろう。

時刻 位置(標高m) バロm 記事 備考
4:00 朳差小屋起床 4:30頂上で日の出を見る、1時間ほど朝陽に染まる山波を堪能する
小屋の周りのハクサンイチゲは蕾のままで、ニッコウキスゲは葉だけが出ている
7:00 山小屋発 1618 登り返して、飯豊と前衛山塊の展望を見直し、後ろ髪を引かれながら頂上を後にする
長者原の池塘にはクロサンショウウオの白いアケビ形の卵が見えた
飲み水に長者原の雪渓切れ目から流れ出る雪融け水を汲む
長者原に丸みのある柱石があり主三角点と刻まれていた
8:00 前朳差岳 1527 ヤマザクラが咲き始め、キクザキイチゲやシラネアオイの花は盛りだ
8:40 千本峰 イワウチワが多い
9:40-50 権内峰 1002 ギフチョウが活発に乱舞し、吸蜜、交尾しているのをみる
こんなにたくさんのギフチョウを目にしたのは初めてで、食草のカンアオイに産卵が始まっているはずだ
10:30 カモス峰 846 タムシバ、ムシカリの白花とムラサキヤシオの紫色が咲く
こ足もとには白花のイワウチワもあった
11:20-25 キタゴヨウのある尾根 600 飯豊には喬木としての針葉樹はキタゴヨウだけで、この尾根にはそれとブナ、ミズナラの大木が一緒にある 切歯尾根の千本峰付近にのみコメツガが部分的に生息している
12:15 二号橋 二号橋からの河岸段丘ににもキタゴヨウとブナの大木がある、それに白花のイワカガミがあったが、どうやらヤマイワカガミのようだ
12:50-13:15 一号橋 293 河原に降りて昼食をとる
何気なく振り返ったらコンクリートの門構え風なものがあり籠渡しの遺跡と直感した。ここにはワイヤを固定していた金具もあった
記憶を辿ったら昭和46年10月ここからの飯豊連峰全縦走の記録があり、しかもここの籠渡しの写真が出てきたので、参考までに掲載した
14:35 駐車場 208 5kmほどの車道をもくもく歩く

登山マップ

地図

写真

登山登録

年代別

2005年

2006年

2007年

2008年

2009年

2010年

2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

2016年

2017年

2018年

2019年

2020年

2021年

2022年

2023年

山別

八ヶ岳南部

八ヶ岳北部

八ヶ岳周辺

南アルプス

富士山周辺

飯豊と日本海側の山

秩父・大菩薩山系

その他