2023年7月22日(土)
富士山の側火山・大室山 1468m
富士山の北西部にある側火山の大室山は御坂山系からよく目にする山だったが、国土地理院の地形図には登山道がなかった。
このたび「甲斐百山」で大室山のガイドを見つけたが、登山口が不明瞭なため、大室洞穴経由で計画して出かけた。
現地で涸沢経由の道を見つけて山頂にたどり着けた。
年月日 | 2023.7.22 |
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天候 | 晴のち曇り |
コース | 県道71号富士風穴入口-富士風穴-大室山登山口(ゲート)-大室山-二等三角点-大室山-大室山登山-富士風穴入口 地形図:鳴沢 |
メンバー | 薮田、残間、青木 |
行動時間 | 6時間40分 |
感想、他 | 看板によると精進口登山道の両側が富士山原始林として天然記念物に指定されていて、大室山もその範囲にあるようだ。 |
時刻 | 位置(標高m) | バロm | 記事 | 備考 |
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7:20-7:45 | 駐車地 | 富士風穴入口(県道71号横)の駐車スペースは数台分だけだったが、かろうじて駐車できた 東京から来ていた保育園児と一緒に富士風穴に向かう |
ここは精進口登山道の中途にあり、ここの標識には「→富士スバルライン五合目」とあり、風穴と大室山の案内はなかった | |
7:55-8:05 | 富士風穴 | 風穴には先着の園児たちが出入りしていた 「天然記念物 富士見風穴」の石標の横道が大室山に行く道だが、うっかり風穴の周りの樹海に入ってしまいウロウロする |
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8:35 | 樹海を出て精進口登山道 | なんとか樹海から本来の道に戻って進む | ||
8:40 | 大室山登山口(ゲート) | 精進口登山道と大室洞穴への歩道が合流する所が大室山への登山口になっていたが、分かりづらかった 合流点から入った所に「大室山のブナ林 やまなし森林100選」の標識を見つけた 付近のブナの大木周りはロープが張り巡らされ、ナラ枯れによる倒木危険のため進入禁止の札が下がっていた |
「大室山のブナ林」の看板の名前を見て少し安心した | |
9:00 | GPS軌跡ON | 1218 | しっかりした踏み跡は大室洞穴への道をたどらず、涸沢沿いに登る(地形図には道の表記はない) GPSの軌跡が保存されていないことに気づきここでONにする、今日はうっかりが多いので、気を引き締めなければ |
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9:30 | コル | この付近で涸沢終了し、裾野の道から右折し、大室山東北の尾根に向かう | 涸沢の右岸はカラマツの人工林なので富士山原始林から外れているようだ | |
9:40 | 尾根取付き | 1310 | 巨木が並び立つ原始林のなかはみごととしか言いようがない | |
10:00-10 | 休憩 | 1383 | 径が5-60cmもある倒木に腰を下ろしたら、崩れてしまった、生きて100年?倒れて数十年、静かに寝ていた倒木に手を加えてしまった。 | |
10:25 | 大室山山頂 1468m | 1474 | 登山口を見つけて、踏み跡をたどれば容易に山頂に行けることが分かったが、地形図に道がなく、登山標識が全くない山に緊張した。山頂のブナに「大室山」の表示を見て安心する | |
10:45 | 二等三角点 1447.3m | 1451 | 山頂から南へ踏み跡をたどる、標高が低いため喬木林が続き、ブナに混じってアセビ、カエデなどが初めて現れた 三角点の先に回りこんだら視界が広がったが、周りは雲の中で富士山は見えなかった |
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12:00 | 大室山山頂 | 昼食後大室山山頂に戻る | ||
13:20 | 大室山登山口 | 1139 | 登山口付近に戻ったが、またもうっかり出口を見落として、倒木地帯に入り込んでしまった | |
13:30-50 | 倒木地帯 | ここも見事な大木と巨木がたちならび、その下には多くの倒木が横たわっていた | ||
14:10 | 富士風穴 | 精進口登山道をつたって無事富士風穴にもどる、見学には事前に申請が必要とのことで見学ができなかった | ||
14:25 | 駐車地 |
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駐車地にあった標識は精進口登山道のもので、富士風穴と大室山の案内はなかった
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左記の標識横のわずかなスペースに駐車した
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駐車地から10分ほどで富士風穴の石標が現れた
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富士風穴は東京からの園児たちが訪れていて賑わっていた
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風穴周りは溶岩の上に樹木が覆い、見事な樹海になっていた
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精進口登山道と大室洞穴へ道の合流点が大室山の登山口になっていて、大室山のブナ林の標識があった
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登山標識がなく入口が分らなかったが、踏み跡を見つけた
下草はヒトリシズカだったと思うが、これが山頂まで続いた -
踏み跡は涸沢の左岸沿いに続く
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ブナの巨木が混じる原始林が続く
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この巨木の幹回りは二抱え半あった
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前の写真の上部を撮影したが、梢まで写せなかった、高さは30mを越えているようだ
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太い幹が横たわり、途中から幹が立ち上がっていた
倒れて蘇ったのだろうか? -
手が全く入っていない緑の森に魅了される
倒木の幹は今立っている木より太い -
標高1468mの山頂に到着、ここまで一切の登山標識がなかった
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山頂を越えた途端に樹相が変わって、アセビが混じってきた
アセビに絡んでいるのはヤマフジだろうか? -
ヤマトウバナ(シソ科)の花が初めてあらわれた
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こちらも山頂を越えて目にしたもので、バライチゴが白花をつけていた
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半分埋もれた三角点、手で探った感触では二等三角点のようだ
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三角点の先で喬木から灌木にかわり視界が開けたが、周りは雲の中だった
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下山後倒木地帯に迷い込んだところは立木も倒木も巨木の森だった